曳き廻される山車の見事な彫刻と豪華な刺繍。リズミカルな笛や太鼓のお囃子の音が小さな路地に響き渡り、心が躍り出す日本の祭。
都市の祭礼における「山車」の初めは、京都の祇園御霊会(祇園祭)の山鉾であると言われています。
「山車」は地方によって呼び方はまちまちで一説には山は神が降臨する地であり、神の依りしろである山をかついだり車をつけて引っ張ったりしたのが「だし」であり、それゆえに「山車」という字があてられ、「曳山」ともよばれるようです。
「山車」造りは、木を選ぶことから始まります。
何百年もの樹齢を重ねた木を伐採し何年も寝かし、その中から選ばれた最良の木材だけを使い、職人たちの手で木は「山車」として生まれ変わり、地域に根差してきました。